iPhoneケースやキッチンヘラ、鍋敷き等、シリコーンゴム製の雑貨品やラバースイッチなどの工業部品、医療現場でも用いる医療用具など、様々なシリコーン製品に強力な密着力を保持するシリコーン印刷が可能です。
シリコーンゴム印刷には通常の印刷塗料ではなく、シリコーン印刷専用の塗料を用いるため、密着強度やゴム特有の伸びにも協力に追従します。
シリコーンゴムに強力な密着強度
シリコーンゴムは素材自体が難接着性を有しており、非常に他の物質との密着性が悪い素材です。
その特徴を活かして、さまざまな製品に利用される事が多い素材ではありますが、我々のような印刷加工メーカーには曲者となる素材です。それは、通常の樹脂系にて用いる印刷塗料では、印刷しても難接着であるシリコーンゴムの特性のため、簡単に剥がれ落ちてしうからです。
にも関わらず、シリコーンゴムが素材としての安定性や安全性、耐熱性も高いため、キッチン周りの雑貨や生活関連雑貨として非常に多く利用される事が多くなり、それらに関連して印刷への要望も増えてきております。
シリコーンゴムへのフルカラー印刷
シリコーンゴムへの印刷は、1色づつ印刷するスクリーン印刷技術を利用しますので、難しいとされていたシリコーンゴムへのフルカラー印刷を実現しました。フルカラーで表現されるアニメ等や風景や動物等の写真など思いのデザインをシリコーンゴムへ印刷します。
シリコーンゴムへは専用インクを利用します
弊社では、難接着性のため通常の樹脂系インクでは全く密着しない、シリコーンゴムへの印刷は専用の印刷塗料を用いて印刷いたします。
専用塗料とシリコーンゴムの密着性は非常に良好です。印刷した後にゴム本体を伸ばしてみたり、印刷箇所を爪等で引っ掻いても、全く剥がれる事はありません。
※画像にあるシリコンブレスレットは製品が伸縮しますが、印刷の剥がれや割れなどは発生しません。
ただし、この塗料の硬化は200℃の熱をかける焼付タイプとなるため、シリコーンゴム自体には問題はありませんが、機械的な装置が組み込まれている製品や樹脂系成型品がインサートされたゴムは、それらが熱で破損もしくは変形してしまう問題があります。
また、弊社の経験上ではシリコーンゴム自体に練りこまれている顔料の種類や、シリコーンゴム自体の種類によっては非常に接着性が悪い場合がありますので、実際に印刷をお引き受けする前には、事前に弊社にて印刷試験が必要になりますので、予めご了承ください。
もちろん様々な色の表現が可能です
シリコーンゴム印刷は白や黒、赤、青、黄などのベース色を組み合わせる事で様々な色を表現できます。ご指定の色がある場合はカラーサンプルを支給いただく事で、弊社にて調色させて頂きますので、ご相談ください。
色指定の方法
色指定は下記の方法があります。いずれかお客様のご利用しやすい方法にてご指定ください。
なお、稀に「濃いブルー」や「淡いグリーン」といった指示を頂く事がありますが、「濃い」「淡い」などは主観の要素が大きいのでご遠慮ください。
- カラーチップでのご指定・・・DICやマンセル等のカラーチップを郵送等でお送りください。
- DICカラー番号でのご指定・・・DICカラー番号をお伝え下さい。
- 色サンプルでのご指定・・・その他、実際の色のついた物をお送り下さい。
シリコーンゴムへ印刷を依頼されるお客様へ
上記にて記載したように、シリコーンゴムは顔料の種類やシリコーンゴム自体の種類により、接着性が著しく悪くなる場合があります。
新規にて印刷をする場合には、必ず印刷試験が必要になりますのでご了承ください。
※印刷試験は有償と無償の試験があります。詳しくはお問合せください。
また、200℃の熱で焼付処理を行うさいに、シリコーンゴム自体の色味が変色する場合があります。こちらも密着性同様に実際の製品にて試験しないと解りませんので、密着試験同様に試験が必要になりますので、ご了承ください。