ベビー用品の安全印刷で後悔しない!EN71・ASTM基準対応インク選びの3つの必須ポイント

ベビー用品への安全印刷:親御さんが安心できるインク選びの3つのポイント
ポイント1:EN71とASTM規格とは何か、なぜベビー用品に必須なのか
ベビー用品やおもちゃを製造・販売する際に避けて通れないのが「EN71」と「ASTM」という安全基準です。EN71はヨーロッパの安全規格、ASTMはアメリカの安全基準で、世界中の多くの国がこれらに準拠した製品の販売を求めています。これらの基準は単なる推奨ではなく、多くの国で法的に遵守すべき要件となっており、未対応製品は販売そのものが禁止される場合もあります。
特に印刷インクに関しては、乳幼児が製品を口に入れたり、肌に触れたり、長時間接触する可能性が高いため、使用されるインクの安全性が徹底的に審査されます。有害な化学物質が含まれていないか、重金属汚染※1がないか、アレルギーを引き起こす物質が存在しないかといった項目が厳しくチェックされるわけです。規格をクリアしていない製品を販売してしまうと、回収命令や罰金、さらには訴訟といった法的トラブルに発展する危険性があります。だからこそ、製造段階でのインク選定が極めて重要になるのです。
ポイント2:安全性と印刷品質を両立させるインク素材の選択
安全性が高いインクを選ぶことは大切ですが、同時に「きれいに印刷できるのか」という品質面も重要です。特にノベルティーや販売商品の場合、印刷品質が低いと顧客満足度が低下し、企業イメージまで損なわれかねません。
水性インク※2やシリコン印刷※3を活用したインクは、安全基準をクリアしながらも優れた発色性と鮮やかさを実現できる選択肢として注目されています。特にシリコン印刷は耐久性に優れ、繰り返しの洗浄にも耐えられるため、何度も洗って使用するベビー用品に最適です。さらに、色褪せが少なく、長期間美しい状態を保つことができるため、ギフトやノベルティーとしての価値も高まります。
ただし、どのインクであっても「EU指令」や各国の厳しい基準に合格したものであることを、製造元に確認することが肝心です。安価なインクを使ってコストを抑えたいという気持ちは理解できますが、安全基準の認証を持たないインクの使用は後々の大きなリスクになります。信頼できるサプライヤーと協力し、技術データシート※4を詳細に確認したうえで材料選定を進めることをお勧めします。可能であれば、実際のサンプルで印刷品質を確認してから本発注することも重要なポイントです。
ポイント3:ノベルティー制作委託時に確認すべきポイント
ノベルティーの制作を外部委託する際は、相手先が安全基準への深い理解を持っているかどうかが最大のポイントです。まず、「ASTM基準に対応しているか」「EN71認証を取得しているか」といった具体的な質問を投げかけ、その回答内容や提示される認証書類で判断しましょう。信頼できる業者であれば、認証の取得時期や適用範囲について明確に説明できるはずです。
さらに、製作過程で使用されるすべてのインク、コーティング剤※5、接着剤などについても詳細な説明を求めることが大切です。「複数のインク種を使い分けている」「各工程で安全チェックを実施している」といった具体的なプロセス説明が得られるかどうかは、業者の信頼性を測る重要な指標になります。
また、以下の点も確認することをお勧めします。納期や価格だけでなく、制作実績や過去のクライアント例を聞き、ベビー用品やノベルティーの製作経験が豊富かどうかを判断することです。業界経験が長い業者ほど、安全基準への対応が習慣化しており、トラブルのリスクが低い傾向にあります。
逆に「大丈夫です」という曖昧な返答しかない場合、認証書類の提示を避ける場合、質問に対して明確な回答ができない場合は、別の業者を検討することをお勧めします。ベビー用品は人命に関わる製品です。コスト削減も大事ですが、安全第一の姿勢で委託先を選ぶことが、長期的には企業信頼を守り、リピート顧客の獲得につながるのです。
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※1 重金属汚染:鉛やカドミウムなど有害な金属が製品に含まれている状態
※2 水性インク:水を基材とするインクで、有機溶剤を使用していないため比較的安全性が高い
※3 シリコン印刷:シリコン樹脂を使用した印刷技術で、耐久性と安全性を両立させやすい
※4 技術データシート:製品の成分や安全性に関する詳細情報を記載した文書
※5 コーティング剤:表面を保護するために塗布される薄い膜


