防水グッズの印刷で失敗しない!シリコン印刷と品質管理で実現する水中耐久性

# 防水グッズへの印刷技術:スイミング・マリンスポーツ用品の水中耐久性確保法

## H2:ポイント1 防水グッズに求められる印刷の条件とは

防水グッズへの印刷は、一般的なTシャツやバッグへの印刷とは全く異なります。スイミングやマリンスポーツで使用される製品は、常に水に触れるため、印刷された文字やロゴが色褪せたり、剥がれたりしてはいけません。

防水グッズの印刷で最も重要なのは「密着性」です。これは、インク※1が素材の表面にしっかり付着し、水や摩擦によって簡単には落ちない状態を指します。特にシリコン印刷という技術は、この密着性を実現するために非常に有効です。シリコン印刷では、特殊なシリコンベースのインクを使用することで、防水素材との強い結合を実現できます。

また、防水グッズの多くは塩素を含むプール水や海水に対応する必要があります。これらの環境では、通常のインクであれば化学変化を起こして色が変わったり、表面が劣化したりする可能性があります。シリコン印刷を採用することで、こうした化学的なダメージからも印刷を保護できるのです。

ノベルティーや物販用のグッズを製作する際には、この基本的な条件を満たした印刷技術を選ぶことが、製品の品質と顧客満足度を大きく左右します。

## H2:ポイント2 素材別の最適な印刷方法の選択

防水グッズに使用される素材は多種多様です。ナイロン、ポリエステル、ラッシュガード用のポリウレタン混紡生地、そしてゴムやシリコン製の水中眼鏡やキャップなど、それぞれの素材に応じた印刷方法の選択が重要です。

ラッシュガード※2などの布製品にはシリコン印刷が特に適しています。シリコン印刷は、繊維の奥深くまでインクを浸透させることができ、洗濯や日光による褪色も最小限に抑えられます。さらに、柔軟性に優れているため、着用時に生地が伸びても印刷部分がひび割れることがありません。

一方、シリコンやゴム製の硬い素材に対しては、表面処理を施した上でシリコン印刷を行うことが効果的です。事前に素材表面を軽く研磨※3することで、インクの接着性を高められます。

ポリウレタンコーティングされた素材の場合、通常のシルクスクリーン印刷※4では密着性が不十分です。ここでもシリコン印刷の出番となります。特殊な下地処理とシリコン系インクの組み合わせにより、水中環境での耐久性を確保できるのです。

制作委託先を選ぶ際には、単に「防水対応」という広告ではなく、「素材ごとの適切な印刷方法を提案してくれるか」を確認することをお勧めします。これが、長持ちする品質の高いグッズを製作するための最初の一歩です。

## H2:ポイント3 耐久性テストと品質管理の重要性

残念ながら、どんなに優れたシリコン印刷技術を用いても、適切な品質管理がなければ、その性能を発揮することはできません。製品化する前に、きちんとした耐久性テストを実施することが不可欠です。

一般的な耐久性テストには、塩素水への浸漬テスト、繰り返し洗濯テスト、紫外線照射テストなどが含まれます。特にスイミング用品の場合、塩素耐性テストは必須です。一定期間、印刷されたサンプルを塩素を含む水に浸して、色の変化や剥がれの有無を確認します。

また、海水対応のマリンスポーツ用品では、塩分による腐食テストも重要です。塩分は金属やインクの劣化を早めるため、実際の使用環境を想定したテストが求められます。

シリコン印刷を採用している信頼できる制作委託先は、これらのテストデータを提供できます。物販やノベルティーの製作を検討している場合、「テスト結果の提示が可能か」という質問をすることで、その企業の信頼性を判断できます。

安価な製作費用だけで判断し、品質管理が不十分な委託先を選んでしまうと、完成したグッズが実際に使用される段階で問題が発生します。その結果、ブランドイメージの低下や顧客クレームにつながるリスクがあります。初期投資にやや上乗せしても、適切なテストと品質管理を行う制作委託先を選ぶことが、長期的には大きなメリットになるのです。

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### 用語解説
※1 インク:色を付けるために使用される液体や粉末状の物質
※2 ラッシュガード:主にマリンスポーツで着用する伸縮性の高い水着
※3 研磨:表面を削ったり、やすりをかけたりして滑らかにする作業
※4 シルクスクリーン印刷:細かいメッシュ状の枠を使って色を転写する伝統的な印刷方法